一条へさしかかると、その途中に、物見にでも出掛けるらしい一台の立派な男車が何かを待ちでもしているように駐まっていた。
女が簾を深く下ろさせたまま、その前を遠慮がちに通り過ぎて往ってから、暫くして気がつくと、さっきの男車らしいものが跡から見え隠れしながら附いて来ていた。
女はそれを気にするように、すこし車を早めながら、太秦まで往き著いて寺にはいってしまうと、いつかもうその男車は見えなくなっていた。
一条へさしかかると、その途中に、物見にでも出掛けるらしい一台の立派な男車が何かを待ちでもしているように駐まっていた。
女が簾を深く下ろさせたまま、その前を遠慮がちに通り過ぎて往ってから、暫くして気がつくと、さっきの男車らしいものが跡から見え隠れしながら附いて来ていた。
女はそれを気にするように、すこし車を早めながら、太秦まで往き著いて寺にはいってしまうと、いつかもうその男車は見えなくなっていた。