それから五年立った秋、父は漸っと任を果して、常陸から上って来た。
兎に角無事に任を果して来たと云うものの、父はいたいたしい程、窶れていた。
そうしてもう、こん度の上京かぎり、官職からも身を退いて、妻や女を相手に、静かに月日を送りたいと云うより外は何も考えないでいるらしかった。
それから五年立った秋、父は漸っと任を果して、常陸から上って来た。
兎に角無事に任を果して来たと云うものの、父はいたいたしい程、窶れていた。
そうしてもう、こん度の上京かぎり、官職からも身を退いて、妻や女を相手に、静かに月日を送りたいと云うより外は何も考えないでいるらしかった。