もう別に宮仕えだけで身を立てようなどともしていないので、外の女房たちが自分よりも上の思召しが好かろうと羨ましいとも思わなかった。
そうして、古参の女房からいろんな昔の知りびとの噂などを聞いては、それを淡々と聞き過していた。
一方、こうして此頃のように自分がそれに即かず離れずの気もちでいられるようになってから、漸く宮仕えと云うものの趣を自分でも分かりかけて来たような気もしないではなかった。
もう別に宮仕えだけで身を立てようなどともしていないので、外の女房たちが自分よりも上の思召しが好かろうと羨ましいとも思わなかった。
そうして、古参の女房からいろんな昔の知りびとの噂などを聞いては、それを淡々と聞き過していた。
一方、こうして此頃のように自分がそれに即かず離れずの気もちでいられるようになってから、漸く宮仕えと云うものの趣を自分でも分かりかけて来たような気もしないではなかった。