堀辰雄 『菜穂子』 霧のなかで、うぐいすだの、山鳩だのがしきりなしに啼いた。 私が名前を知らない小鳥も、私たちがその名前を知りたがるような美しい啼き声で囀った。 流れのふちで桑の葉などを食べていた山羊の仔も、私たちの姿を見ると人なつこそうに近よってきた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア