それはこのままに暮らしていたのでは私たちの僅かな財産もだんだん減るばかりなので、私はそれを一人で気を揉んでいたけれど、そんな心配は一ぺんもまだ子供たちに洩らしたことなど無い筈であった。
が、征雄はそういう点にかけては、これまでも不思議なくらい敏感であった。
そういう征雄がどちらかと云うと一体に性質がおとなしすぎて困るのに反して、妹のお前はお前で、子供のうちから気が強かった。
それはこのままに暮らしていたのでは私たちの僅かな財産もだんだん減るばかりなので、私はそれを一人で気を揉んでいたけれど、そんな心配は一ぺんもまだ子供たちに洩らしたことなど無い筈であった。
が、征雄はそういう点にかけては、これまでも不思議なくらい敏感であった。
そういう征雄がどちらかと云うと一体に性質がおとなしすぎて困るのに反して、妹のお前はお前で、子供のうちから気が強かった。