二月の末、森さんがその年になってからの初めてのお手紙を下さった。
私の差し上げた年賀状にも返事の書けなかったお詫びやら、暮からずっと神経衰弱でお悩みになっていられることなど書き添えられ、それに何か雑誌の切り抜きのようなものを同封されていた。
何気なくそれを披いてみると、それは或る年上の女に与えられた一聯の恋愛詩のようなものであった。
二月の末、森さんがその年になってからの初めてのお手紙を下さった。
私の差し上げた年賀状にも返事の書けなかったお詫びやら、暮からずっと神経衰弱でお悩みになっていられることなど書き添えられ、それに何か雑誌の切り抜きのようなものを同封されていた。
何気なくそれを披いてみると、それは或る年上の女に与えられた一聯の恋愛詩のようなものであった。