堀辰雄 『菜穂子』 その埃りを避けようとして、私たちは道ばたの草の中へはいった。 が、誰ひとりその自動車を呼び止めようともしないで、そのまま草の中にぼんやりと突立っていた。 それはほんの僅かな時間だったのだろうけれど、私には長いことのように思えた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア