この数日、日が山にはいると急に大気が冷え冷えとしてくるので、いつも私が夕方の散歩から帰るまでに爺やに暖炉に火を焚いて置くように云いつけてあったが、その日に限って爺やは他の用事に追われて、まだ火を焚きつけていなかった。
私はいますぐにもその手帳を暖炉に投げ込んでしまいたかったのだ。
が、私は傍らの椅子に腰かけたまま、その手帳を無雑作に手に丸めて持ちながら、一種苛ら立たしいような気持で、爺やが薪を焚きつけているのを見ている外はなかった。
この数日、日が山にはいると急に大気が冷え冷えとしてくるので、いつも私が夕方の散歩から帰るまでに爺やに暖炉に火を焚いて置くように云いつけてあったが、その日に限って爺やは他の用事に追われて、まだ火を焚きつけていなかった。
私はいますぐにもその手帳を暖炉に投げ込んでしまいたかったのだ。
が、私は傍らの椅子に腰かけたまま、その手帳を無雑作に手に丸めて持ちながら、一種苛ら立たしいような気持で、爺やが薪を焚きつけているのを見ている外はなかった。