堀辰雄 『菜穂子』 本当にいますぐにも焼いてしまおう。 それが夕方の散歩から帰って来たときからの私の決心だったのだ。 それだのに、私は爺やが其処を立ち去った後も、ちょっとその機会を失ってしまったかのように、その手帳をぼんやりと手にしたまま火の中へ投ぜずにいた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア