堀辰雄 『菜穂子』 私がその半ば毀れた母の腰かけを認めた瞬間であった。 この日記読了後の一種説明しがたい母への同化、それ故にこそ又同時にそれに対する殆ど嫌悪にさえ近いものが、突然私の手にしていた日記をその儘その楡の木の下に埋めることを私に思い立たせた。 菜穂子 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア