思わず都築明は立ち止りながら、ふり返った。
すれちがうまでは菜穂子さんのようでもあり、そうでないようにも思えたりして、彼は考えていたが、すれちがったとき急にもうどうしても菜穂子さんだという気がした。
明は暫く目まぐるしい往来の中に立ち止った儘、もうかなり行き過ぎてしまった白い毛の外套を着た一人の女とその連れの夫らしい姿を見送っていた。
思わず都築明は立ち止りながら、ふり返った。
すれちがうまでは菜穂子さんのようでもあり、そうでないようにも思えたりして、彼は考えていたが、すれちがったとき急にもうどうしても菜穂子さんだという気がした。
明は暫く目まぐるしい往来の中に立ち止った儘、もうかなり行き過ぎてしまった白い毛の外套を着た一人の女とその連れの夫らしい姿を見送っていた。