堀辰雄 『菜穂子』 夫も、それに釣られたように、こっちをちょいとふり向いた。 その途端、通行人の一人が明に肩をぶつけ、空けたように佇んでいた背の高い彼を思わずよろめかした。 明がそれから漸っと立ち直ったときは、もうさっきの二人は人込みの中に姿を消していた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア