彼は午後になると其処へ行って、その毀れかかった氷室を前にして草の中に横わりながら、その向うの林を透いて火の山が近か近かと見えるのを飽かずに眺めていた。
夕方近くになると、芹摘みから戻って来た綿屋の娘が彼の前を通り抜けて行った。
そして暫く立ち話をして行くのが二人の習慣になった。
彼は午後になると其処へ行って、その毀れかかった氷室を前にして草の中に横わりながら、その向うの林を透いて火の山が近か近かと見えるのを飽かずに眺めていた。
夕方近くになると、芹摘みから戻って来た綿屋の娘が彼の前を通り抜けて行った。
そして暫く立ち話をして行くのが二人の習慣になった。