堀辰雄 『菜穂子』 漸っと菜穂子の診て貰っている医者が、母を納得させた。 転地先は、その医者も勧めるし、当人も希望するので、信州の八ヶ岳の麓にある或高原療養所が選ばれた。 或薄曇った朝、菜穂子は夫と母に附添われて、中央線の汽車に乗り、その療養所に向った。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア