六月の末に近づくと、空は梅雨らしく曇って、幾日も菜穂子は散歩に出られない日が続いた。
こういう無聊な日々は、さすがの菜穂子にも殆ど堪えがたかった。
一日中、何んという事もなしに日の暮れるのが待たれ、そして漸っと夜が来たと思うと、いつも気のめいるような雨の音がし出していた。
六月の末に近づくと、空は梅雨らしく曇って、幾日も菜穂子は散歩に出られない日が続いた。
こういう無聊な日々は、さすがの菜穂子にも殆ど堪えがたかった。
一日中、何んという事もなしに日の暮れるのが待たれ、そして漸っと夜が来たと思うと、いつも気のめいるような雨の音がし出していた。