圭介は菜穂子から母のもとへ度々手紙が来たり、又、母がそれに返事を出しているらしい事は知ってはいた。
が、稀に母に向って病人の容態を尋ねる位で、いつも簡単な母の答で満足をし、それ以上立ち入ってどう云う手紙をやりとりしているか、全然知ろうとはしなかった。
圭介はその日の長与の話から、母がいつも何か自分に隠し立てをしているらしい事に気づくと、突然相手に云いようのない苛立しさを感じ出すと共に、今までの自分の遣り方にも烈しく後悔しはじめた。
圭介は菜穂子から母のもとへ度々手紙が来たり、又、母がそれに返事を出しているらしい事は知ってはいた。
が、稀に母に向って病人の容態を尋ねる位で、いつも簡単な母の答で満足をし、それ以上立ち入ってどう云う手紙をやりとりしているか、全然知ろうとはしなかった。
圭介はその日の長与の話から、母がいつも何か自分に隠し立てをしているらしい事に気づくと、突然相手に云いようのない苛立しさを感じ出すと共に、今までの自分の遣り方にも烈しく後悔しはじめた。