堀辰雄 『菜穂子』 汽車が雨あがりの新宿駅に著いた頃には、構内いっぱい西日が赤あかと漲っていた。 圭介は下車した途端に、構内の空気の蒸し蒸ししているのに驚いた。 ふいと山の療養所の肌をしめつけるような冷たさが快くよみ返って来た。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア