彼は新宿の或店で一人で食事をし、それから外の同じような店で茶をゆっくり喫み、それからこんどは銀座へ出て、いつまでも夜の人込みの中をぶらついていた。
そんな事は四十近くになって彼の知った初めての経験といってよかった。
彼は自分の留守の間、母がどんなに不安になって自分の帰るのを待っているだろうかとときどき気になった。
彼は新宿の或店で一人で食事をし、それから外の同じような店で茶をゆっくり喫み、それからこんどは銀座へ出て、いつまでも夜の人込みの中をぶらついていた。
そんな事は四十近くになって彼の知った初めての経験といってよかった。
彼は自分の留守の間、母がどんなに不安になって自分の帰るのを待っているだろうかとときどき気になった。