そして菜穂子のいつも鉛筆でぞんざいに書いた手紙らしいのが来ていても、それを披いて妻の文句を見ようともしなかった。
唯、どうかするとちょいと気になるように、その上へいつまでも目を注いでいる事があった。
そんな時には、彼は自分の妻が寝台の上に仰向いた儘、鉛筆でその痩せた頬を撫でながら、心にもない文句を考え考えその手紙を書いている、いかにも懶そうな様子をぼんやりと思い浮べているのだった。
そして菜穂子のいつも鉛筆でぞんざいに書いた手紙らしいのが来ていても、それを披いて妻の文句を見ようともしなかった。
唯、どうかするとちょいと気になるように、その上へいつまでも目を注いでいる事があった。
そんな時には、彼は自分の妻が寝台の上に仰向いた儘、鉛筆でその痩せた頬を撫でながら、心にもない文句を考え考えその手紙を書いている、いかにも懶そうな様子をぼんやりと思い浮べているのだった。