堀辰雄 『菜穂子』 二週間ばかり建築事務所を休んでいた明は、それを知ると、喉に湿布をしながら、上野駅まで見送りに行った。 初枝は、およう達に附添われて、車夫に背負われた儘、プラットフォームにはいって来た。 明の姿を見かけると、きょうは殊更に血の気を頬に透かせていた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア