それでもときおりは、もう牛や馬の影の見えない牧場の中へはいって、あの半ば立ち枯れた古い木の見えるところまで、冷い風に髪をなぶられながら行った。
その一方の梢にはまだ枯葉が数枚残り、透明な冬空の唯一の汚点となった儘、自らの衰弱のためにもう顫えが止まらなくなったように絶えず顫えているのを暫く見上げていた。
それから彼女はおもわず深い溜息をつき療養所へ戻って来た。
それでもときおりは、もう牛や馬の影の見えない牧場の中へはいって、あの半ば立ち枯れた古い木の見えるところまで、冷い風に髪をなぶられながら行った。
その一方の梢にはまだ枯葉が数枚残り、透明な冬空の唯一の汚点となった儘、自らの衰弱のためにもう顫えが止まらなくなったように絶えず顫えているのを暫く見上げていた。
それから彼女はおもわず深い溜息をつき療養所へ戻って来た。