菜穂子は何か咎めるようなきびしい目つきで、思いがけない都築明のはいって来るのを迎えた。
明は戸口に立った儘、そんな彼女の目つきに狼狽えたような様子で、鯱張ったお辞儀をした。
それから相手の視線を避けるように病室の中を大きな眼をして見廻わしながら、外套を脱ごうとして再び烈しく咳き入っていた。
菜穂子は何か咎めるようなきびしい目つきで、思いがけない都築明のはいって来るのを迎えた。
明は戸口に立った儘、そんな彼女の目つきに狼狽えたような様子で、鯱張ったお辞儀をした。
それから相手の視線を避けるように病室の中を大きな眼をして見廻わしながら、外套を脱ごうとして再び烈しく咳き入っていた。