堀辰雄 『菜穂子』 深い林から林へと汽車は通り抜けて行った。 すっかり葉の落ち尽した無数の唐松の間から、灰色に曇った空のなかに象嵌したような雪の浅間山が見えて来た。 少しずつ噴き出している煙は風のためにちぎれちぎれになっていた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア