堀辰雄 『菜穂子』 谷陰の、小さな停車場に汽車が著くと、明は咳き込みそうなのを漸っと耐えているような恰好で、外套の襟を立てながら降りた。 彼の外には五六人の土地の者が下りただけだった。 彼は下りた途端に身体がふらふらとした。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア