堀辰雄 『菜穂子』 明は再び背中を曲げて小さな鞄を手にしながら、暫くは何もかもがこぐらかったような切ない気分で半ば夢中に足を運んでいるきりだった。 が、そのうちに彼はひょいと森の梢を仰いだ。 梢はまだ昏れずにいた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア