堀辰雄 『菜穂子』 二十一 連日の旅の疲れに痛めつけられた身体を牡丹屋に托した日から、明は心の弛みが出たのか、どっと床に就ききりになった。 村には医者がいなかったので、小諸の町からでも招ぼうかと云うのを固辞して、明はただ自分に残された力だけで病苦と闘っていた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア