堀辰雄 『菜穂子』 誰かがそんな事を云っていた。 菜穂子にはそれだけがはっきりと聞えた。 彼女は東京もこんな雪なのだろうかと思いながら、駅の外で雪に埋って身動きがとれなくなってしまっているような例の古自動車をぼんやり眺めていた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア