彼女はふとその上り列車も片側だけ雪で真白になっているだろうかしらと想像した。
それから突然、何処かの村で明もそうやって片側だけ雪をあびながら有頂天になって歩いている姿が彷彿して来た。
さっきから彼女が外套の衣嚢に突込んで温めていた自分の凍えそうな手が、手袋ごしに、まだ出さずにいた姑宛の手紙と革の紙入れとを代る代るに押さえ出しているのを彼女自身も感じていた。
彼女はふとその上り列車も片側だけ雪で真白になっているだろうかしらと想像した。
それから突然、何処かの村で明もそうやって片側だけ雪をあびながら有頂天になって歩いている姿が彷彿して来た。
さっきから彼女が外套の衣嚢に突込んで温めていた自分の凍えそうな手が、手袋ごしに、まだ出さずにいた姑宛の手紙と革の紙入れとを代る代るに押さえ出しているのを彼女自身も感じていた。