堀辰雄 『大和路・信濃路』 ともかくも、その笹むらのなかの小さな思惟像は、何かにつけて、旅びとの私にはおもい出されがちだった。 或る秋の日にひとりで心ゆくまで拝してきた中宮寺の観音像。 ――その観音像の優しく力づよい美しさについては、いまさら私なんぞの何もいうことはない。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア