十月十三日、飛火野にて
きょうは薄曇っているので、何処へも出ずに自分の部屋に引き籠ったまま、きのうお前に送ってもらった本の中から、希臘悲劇集をとりだして、それを自分の前に据え、別にどれを読み出すということもなしにあちらこちら読んでいた。
そのうち突然、そのなかの一つの場面が僕の心をひいた。
十月十三日、飛火野にて
きょうは薄曇っているので、何処へも出ずに自分の部屋に引き籠ったまま、きのうお前に送ってもらった本の中から、希臘悲劇集をとりだして、それを自分の前に据え、別にどれを読み出すということもなしにあちらこちら読んでいた。
そのうち突然、そのなかの一つの場面が僕の心をひいた。