一日中、雨の荒池をながめながら、折口博士の「古代研究」などを読んでいた。
そのなかに人妻となって子を生んだ葛の葉という狐の話をとり上げられた一篇があって、そこにこういう挿話が語られている。
或る秋の日、その葛の葉が童子をあやしながら大好きな乱菊の花の咲きみだれているのに見とれているうちに、ふいと本性に立ち返って、狐の顔になる。
一日中、雨の荒池をながめながら、折口博士の「古代研究」などを読んでいた。
そのなかに人妻となって子を生んだ葛の葉という狐の話をとり上げられた一篇があって、そこにこういう挿話が語られている。
或る秋の日、その葛の葉が童子をあやしながら大好きな乱菊の花の咲きみだれているのに見とれているうちに、ふいと本性に立ち返って、狐の顔になる。