これは巻七の雑の挽歌のなかに出てくる作者不詳のものであります。
非常に人麻呂の歌と似ていて、その影響をたぶんに受けて出来たものとおもわれますが、とにかくそれで見ても、こういうような愛する者の死に対する思想が、たんへん当時の人々に気に入られたということが分かるのであります。
――その当時はもう原始的な他界信仰から脱して人々は漸くわれわれと殆ど同じような生と死との観念をもちはじめていたのにちがいありません。
これは巻七の雑の挽歌のなかに出てくる作者不詳のものであります。
非常に人麻呂の歌と似ていて、その影響をたぶんに受けて出来たものとおもわれますが、とにかくそれで見ても、こういうような愛する者の死に対する思想が、たんへん当時の人々に気に入られたということが分かるのであります。
――その当時はもう原始的な他界信仰から脱して人々は漸くわれわれと殆ど同じような生と死との観念をもちはじめていたのにちがいありません。