第一、きのう東京を立ってきたときからして、かなり強い吹きぶりだった。
だが、朝のうちにこれほど強く降ってしまえば、ゆうがた木曾に着くまでにはとおもっていると、午すこしまえから急に小ぶりになって、まだ雪のある甲斐の山々がそんな雨の中から見えだしたときは、何んともいえずすがすがしかった。
そうして信濃境にさしかかる頃には、おあつらえむきに雨もすっかり上がり、富士見あたりの一帯の枯原も、雨後のせいか、何かいきいきと蘇ったような色さえ帯びて車窓を過ぎた。
第一、きのう東京を立ってきたときからして、かなり強い吹きぶりだった。
だが、朝のうちにこれほど強く降ってしまえば、ゆうがた木曾に着くまでにはとおもっていると、午すこしまえから急に小ぶりになって、まだ雪のある甲斐の山々がそんな雨の中から見えだしたときは、何んともいえずすがすがしかった。
そうして信濃境にさしかかる頃には、おあつらえむきに雨もすっかり上がり、富士見あたりの一帯の枯原も、雨後のせいか、何かいきいきと蘇ったような色さえ帯びて車窓を過ぎた。