堀辰雄 『大和路・信濃路』 そんなことをまた寺の娘が妻を相手にしゃべりつづけているのが下の方から聞えてくる。 ――彼女たちはそうやって石段の下で立ち話をしたまま、いつまでたってもこちらに上がって来ようともしない。 二人のうえには、何んとなく春めいた日ざしが一ぱいあたっている。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア