そのうちに、向うの厩の中から、さいぜんの若い馭者が馬の口をとりながら、一台の雪橇を曳き出して来るのが見えた。
僕は雪橇というものをはじめて見た。
――粗末な箱型をしたものに、幌とはほんの名ばかりの、継ぎはぎだらけの鼠いろの布を被っただけのものである。
そのうちに、向うの厩の中から、さいぜんの若い馭者が馬の口をとりながら、一台の雪橇を曳き出して来るのが見えた。
僕は雪橇というものをはじめて見た。
――粗末な箱型をしたものに、幌とはほんの名ばかりの、継ぎはぎだらけの鼠いろの布を被っただけのものである。