堀辰雄 『大和路・信濃路』 なんども前脚を雪のなかから引き抜こうとしてば、そこらじゅうに雪煙りをちらしていた。 僕もそのとばっちりを受けそうになって、いそいで顔をひっこめたが、向うの橇はすっぽりと幌を下ろしてはいるものの、空のようだった。 続いて、もう一台の橇とすれちがった。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア