あのなかに、いかにも神秘な姿をして浮かび上がっている葛城の二上山には、一種の憧れさえいだいて来たものだ。
そうして或る晴れた日、その麓にある当麻寺までゆき、そのこごしい山を何か切ないような気もちでときどき仰ぎながら、半日ほど、飛鳥の村々を遠くにながめながらぶらぶらしていたこともあった。
主 その二上山だ。
あのなかに、いかにも神秘な姿をして浮かび上がっている葛城の二上山には、一種の憧れさえいだいて来たものだ。
そうして或る晴れた日、その麓にある当麻寺までゆき、そのこごしい山を何か切ないような気もちでときどき仰ぎながら、半日ほど、飛鳥の村々を遠くにながめながらぶらぶらしていたこともあった。
主 その二上山だ。