夏目漱石 『虞美人草』 小野さんはまた返事のしようがなかった。 東京は物価が高いと云いながら、東京と京都の区別を知らない。 鳴海絞の兵児帯を締めて芋粥に寒さを凌いだ時代と、大学を卒業して相当の尊敬を衣帽の末に払わねばならぬ今の境遇とを比較する事を知らない。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア