主 そうだな、こう、まっすぐに、一本の点線を雪の面にすうっと描いたような具合に、林のへりなぞをよく縫い歩いているのだがね。
兎のやつのは、そこいら中を無茶苦茶に跳びまわると見え、足跡も一めんに入りみだれているが、狐のやつのは、いつもこう一すじにすうっとついている。
そしてそのまま林の奥にほそぼそと消えていたり、どうかすると思いがけず農家の背戸のあたりまで近づいて来ていたりする。
主 そうだな、こう、まっすぐに、一本の点線を雪の面にすうっと描いたような具合に、林のへりなぞをよく縫い歩いているのだがね。
兎のやつのは、そこいら中を無茶苦茶に跳びまわると見え、足跡も一めんに入りみだれているが、狐のやつのは、いつもこう一すじにすうっとついている。
そしてそのまま林の奥にほそぼそと消えていたり、どうかすると思いがけず農家の背戸のあたりまで近づいて来ていたりする。