そんな従弟の方をお照はとりつくしまがなさそうに見ながら、茶の間へは上ったものの、何処へ坐ったらいいかと躊躇しているようだったが、とうとう三畳の長火鉢の、いつもおばさんの坐っている場所へ、そうっと坐った。
弘もまた弘で、自分の背後にそういうお照を意識し出してからは、茶ぶ台には向っていても、もう帳面の上に円や線を描くことは中止して、ぼんやりと頬杖をしているきりである。
しかし、お照の方へは目をやろうとも、声をかけようともしない。
そんな従弟の方をお照はとりつくしまがなさそうに見ながら、茶の間へは上ったものの、何処へ坐ったらいいかと躊躇しているようだったが、とうとう三畳の長火鉢の、いつもおばさんの坐っている場所へ、そうっと坐った。
弘もまた弘で、自分の背後にそういうお照を意識し出してからは、茶ぶ台には向っていても、もう帳面の上に円や線を描くことは中止して、ぼんやりと頬杖をしているきりである。
しかし、お照の方へは目をやろうとも、声をかけようともしない。