髪をふりみだし、竹で出来ている手籠のようなものを腕にぶらさげていた。
その中には何んだかカンナ屑のようなものが一ぱい詰まっているきりだったが、それがその女には綺麗な花にでも見えているのかも知れないと思えるほど、大事そうにそれを抱えているのが私を悲しませた。
のみならず、その籠には何処か孔でもあいていると見えて、その女の歩いてきた跡には細かいカンナ屑がちらほらと二三片ずつ落ち散っていた。
髪をふりみだし、竹で出来ている手籠のようなものを腕にぶらさげていた。
その中には何んだかカンナ屑のようなものが一ぱい詰まっているきりだったが、それがその女には綺麗な花にでも見えているのかも知れないと思えるほど、大事そうにそれを抱えているのが私を悲しませた。
のみならず、その籠には何処か孔でもあいていると見えて、その女の歩いてきた跡には細かいカンナ屑がちらほらと二三片ずつ落ち散っていた。