が、はじめてその家のなかへはいって見て、案外方々が傷んでいるのに驚いた。
その上、家のすぐ裏のわずかな空地にもってきて、外からは見えなかったが、納屋のようなものが立っていて、家全体がいかにも暗ぼったい感じがするので、「あれは何なの?
ときいてみると、「それはいずれ取壊そうと思っていますが……」と不二男さんは言って、その小屋には日向さんの爺やがしばらく仮住みしていたが、その前年の冬にそこで死んで行ったことを包まずに話した。
が、はじめてその家のなかへはいって見て、案外方々が傷んでいるのに驚いた。
その上、家のすぐ裏のわずかな空地にもってきて、外からは見えなかったが、納屋のようなものが立っていて、家全体がいかにも暗ぼったい感じがするので、「あれは何なの?
ときいてみると、「それはいずれ取壊そうと思っていますが……」と不二男さんは言って、その小屋には日向さんの爺やがしばらく仮住みしていたが、その前年の冬にそこで死んで行ったことを包まずに話した。