一つの寝台からはスコッチの靴下をした義足らしいのが出ていて彼の邪魔をする。
そんなごった返しのなかを、彼はよろよろ歩きながら、まるで狂人かなんぞのように眼を大きく見ひらいている。
そのときふと彼は、そういう彼自身の痛ましい後姿を、さっきから片目だけ開けたまんま、じっと睨みつけている別の彼自身に気がついた。
一つの寝台からはスコッチの靴下をした義足らしいのが出ていて彼の邪魔をする。
そんなごった返しのなかを、彼はよろよろ歩きながら、まるで狂人かなんぞのように眼を大きく見ひらいている。
そのときふと彼は、そういう彼自身の痛ましい後姿を、さっきから片目だけ開けたまんま、じっと睨みつけている別の彼自身に気がついた。