熱は体温表の上で一時非常にジクザクな線を描いたが、そのジクザクは次第にその振幅をちぢめて行きながら、遂に完全に赤線(三十七度)以下になった。
だが、彼の身体はまだ何処となく不安定だった。
そしてひっきりなしに身体のあちらこちらに、丁度大地震のあとに起る無数の小さな余震のように、或は頭痛が、或は神経痛が、或は歯痛が次ぎ次ぎに起った。
熱は体温表の上で一時非常にジクザクな線を描いたが、そのジクザクは次第にその振幅をちぢめて行きながら、遂に完全に赤線(三十七度)以下になった。
だが、彼の身体はまだ何処となく不安定だった。
そしてひっきりなしに身体のあちらこちらに、丁度大地震のあとに起る無数の小さな余震のように、或は頭痛が、或は神経痛が、或は歯痛が次ぎ次ぎに起った。