たとえ異国であろうとも、こんな風にごく上等な品物をごく長い間使い慣らしていた老人たちの心柄は、ただ質素であると云ってしまうにはあまり奥床しく思われる。
――彼はそれらの家具類の間にちょこんとしている一つのごく小さな椅子に、丁度五六歳の子供にしか掛けられないような一つの椅子にふと眼を止めた。
その小さな椅子は木質の古びと云い、それに彫られてある模様の稚拙な感じと云い、いずれも他の古椅子とあまり変らなかった。
たとえ異国であろうとも、こんな風にごく上等な品物をごく長い間使い慣らしていた老人たちの心柄は、ただ質素であると云ってしまうにはあまり奥床しく思われる。
――彼はそれらの家具類の間にちょこんとしている一つのごく小さな椅子に、丁度五六歳の子供にしか掛けられないような一つの椅子にふと眼を止めた。
その小さな椅子は木質の古びと云い、それに彫られてある模様の稚拙な感じと云い、いずれも他の古椅子とあまり変らなかった。