自分があんまり村の遠くまで来すぎてしまっているのに気がついて。
――そんなみちみち私の出遇うのは、ごく稀には散歩中の西洋人たちもいたが、大概、枯枝を背負ってくる老人だとか蕨とりの帰りらしい籃を腕にぶらさげた娘たちばかりだった。
それ等のものはしかし、私にとってはその村の風景のなかに完全に雑り込んで見えるので、少しも私のそういう思い出を邪魔しなかった。
自分があんまり村の遠くまで来すぎてしまっているのに気がついて。
――そんなみちみち私の出遇うのは、ごく稀には散歩中の西洋人たちもいたが、大概、枯枝を背負ってくる老人だとか蕨とりの帰りらしい籃を腕にぶらさげた娘たちばかりだった。
それ等のものはしかし、私にとってはその村の風景のなかに完全に雑り込んで見えるので、少しも私のそういう思い出を邪魔しなかった。