そしてそれから小一時間ばかりの間に、私はこの土手を通りすぎる同じような塵芥車を、ほとんど十台ぐらい数えることが出来た。
――何処かこの先きの方にでも、きっとこの村の芥棄て場があるんだなと、それにはじめて気がつくや否や、私は漸っとのことで、このサナトリウムの土手がこんなに凸凹になり、汚らしくなっている原因にも気がつきだした。
そうしてそれとほとんど一緒に、もうこんなにこの村には沢山の外国人がはいり込んでいるのかなあと思いながら、私はすこし呆気にとられたように、いましがた私の背後を通り過ぎて行ったばかりの、その最後の塵芥車をいつまでも見送っていた。