私がその天井に見出した幻影は、ただ蝋燭の光りの気まぐれな動揺のせいらしかった。
何故なら、私の蝋燭の光りがそれほど揺れなくなった時分には、ただ、三枝が壁ぎわの寝床に寝ているほか、その枕もとに、もうひとりの大きな男が、マントをかぶったまま、むっつりと不機嫌そうに坐っているのを見たきりであったから……
「誰だ?
私がその天井に見出した幻影は、ただ蝋燭の光りの気まぐれな動揺のせいらしかった。
何故なら、私の蝋燭の光りがそれほど揺れなくなった時分には、ただ、三枝が壁ぎわの寝床に寝ているほか、その枕もとに、もうひとりの大きな男が、マントをかぶったまま、むっつりと不機嫌そうに坐っているのを見たきりであったから……
「誰だ?