堀辰雄 『燃ゆる頬』 三枝は私の方に脊なかを向けて眠っていた。 私は寝巻の上からその脊骨の小さな突起を確めると、昨夜のようにそれをそっと撫でてみた。 私はそんなことをしながら、ふときのう橋の上で見かけた、魚籠をさげた少女の美しい眼つきを思い浮べた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア