その少年は脊椎カリエス患者だったが、もうすっかり恢復期にあって、毎日数時間ずつヴェランダに出ては、せっせと日光浴をやっていた。
私が私のベッドに寝たきりで起きられないことを知ると、その少年はときどき私の病室に見舞いにくるようになった。
或る時、私はその少年の日に黒く焼けた、そして唇だけがほのかに紅い色をしている細面の顔の下から、死んだ三枝の顔が透かしのように現われているのに気がついた。
その少年は脊椎カリエス患者だったが、もうすっかり恢復期にあって、毎日数時間ずつヴェランダに出ては、せっせと日光浴をやっていた。
私が私のベッドに寝たきりで起きられないことを知ると、その少年はときどき私の病室に見舞いにくるようになった。
或る時、私はその少年の日に黒く焼けた、そして唇だけがほのかに紅い色をしている細面の顔の下から、死んだ三枝の顔が透かしのように現われているのに気がついた。